食物アレルギー
食物アレルギー
食物アレルギーのお子さんには、半年~1年に一度血液検査によるアレルギーの程度のチェックと食事指導を行いながら、小建中湯や補中益気湯などの腸の成長を助ける漢方薬を内服して頂いております。当院では15年前からこの方法により、多数のお子さんのアレルギーの程度が軽快もしくは完治しているという実績があります。
乳児のお子さんが漢方薬を服用できない場合は、授乳を通して同じ効果を効かせる方法もあります。
治療中はアレルギーの程度にもよりますが、少量の摂取であれば可能な場合もあります。どのくらいの量なら食べさせてもよいのか判断が難しいと思いますので、診察の際にご相談下さい。
小児科やアレルギー科では減感作療法により治療を進めるという方針になってきていますが、食べる量を保護者の判断で少しずつ増やしていくという方法は難しく、失敗すると皮膚症状が悪化したり、アレルギーが増悪したり、最悪の場合には減感作療法による※死亡事故も起こっています。そのため、現時点で当院では積極的には減感作療法をおすすめしておりません。
当院の治療方針にご納得頂ける方にご来院頂きたいと考えています。
また、パンやうどんなどの小麦製品を食べた後に運動することによって、ひどい蕁麻疹や呼吸困難などのアナフィラキシー様症状がでることがあります。小麦アレルギーの方は注意して下さい。このような症状が出る方は、検査を受けましょう。
※自宅でミルクアレルギーのお子さんに減感作療法を行っていたところ、アナフィラキシーショックを起こし、不幸にもお子さんが死亡した事故。