おぎはら皮ふ科、宝塚市中山寺、皮膚科、アレルギー科、漢方診療おぎはら皮ふ科

円形脱毛症

円形脱毛症とは

円形脱毛症にはコイン大の脱毛をはじめ、頭部全体や眉毛やまつ毛、全身の体毛までに脱毛範囲が広がるものなどがあります。
一度治っても、再発を繰り返すことがある疾患です。
※単発型・多発型・多発融合型・全頭型・汎発型(全身至る所)があります。

発症の原因

円形脱毛症の原因については、様々な説が提唱されています。近年では、毛髪の毛根組織に対する免疫機能の異常が生じる「自己免疫疾患」を原因とする説が有力とされています。毛髪に対する自己免疫反応が起きることで毛根が破壊され、脱毛が生じます。
アトピー素因、疲労や感染症など肉体的及び精神的ストレス、遺伝的要因、出産後のホルモンバランスなどが原因として考えられています。

円形脱毛症と関連する病気

円形脱毛症の患者さんの中にはアトピー性疾患、甲状腺疾患、膠原病、自己免疫疾患の病気を合併している方も少なくありません。必要に応じて血液検査を行います。

治療法として

内服薬

◎セファランチン(保険適応)
抗アレルギー作用、血流促進作用、末梢血管を拡張、末梢循環障害を改善して毛根などに栄養を供給する作用などがある治療薬です。
副作用が少なく、国内の診療実績も多くほかの治療と併用します。

 

セファランチン大量療法(自費診療)>
円形脱毛症に対して、保険診療で認められているセファランチン投与量は成人で1日数ミリまでですが、セファランチン大量投与により、重症の円形脱毛症でも効果があるという報告もあります。

セファランチンには自己の免疫を高める働きがあるため、ウイルス感染や風邪の症状にも効果的と言われています。
気になる方は、診察にてご相談ください。

 

  セファランチン自費価格
500錠 ¥3500+(税)
1000錠 ¥7000+(税)

◎グリチルリチン(保険適応)
炎症やアレルギーを抑える作用のある治療薬です。科学的な検証は十分ではありませんが、国内で多くの診療実績があり、単発型・多発型の治療で使用しています。副作用としては、血圧上昇、腹痛などの報告があります。

 

◎抗ヒスタミン薬(保険適応)
アトピー性疾患を持つ単発型・多発型の患者さんに、脱毛範囲縮小の効果が認められています。副作用としては、眠気やだるさなどが起こるおそれがあります。

 

外用剤

◎ステロイド(保険適応)
1日2回患部に塗るだけで、炎症や免疫機能を抑える効果があります。効果が不十分な場合は密封療法という、より薬の浸透を高める方法もあります。毛髪の回復に一定の効果が見込める一般的な治療法です。副作用として、吹き出物が生じたり、皮膚が薄くなることがあります。
これらの副作用は中止すると改善します。

 

◎塩化カルプロニウム(保険適応)
発毛効果の検証が不十分とされていますが、国内で豊富な診療実績があり、血流をよくする育毛剤として発毛効果が認められています。市販の育毛薬にも含まれています。副作用として、発汗、かゆみ、炎症などが起こるおそれがあります。

 

◎ミノキシジル外用
海外で多くの診療実績を持つ薬です。発毛効果が認められており、血管を拡張する効果があります。副作用として、血圧低下、かゆみ、発疹、かぶれなどが起こるおそれがあります。

 

◎自然療法(自費診療)
・スキンケアクリーム
・ブラックグロウヘアジェル

※天然のハーブ…蜜蝋に植物油脂(オリーブ果実油・シア脂・ニゲラサチバ種子油)を加えて作った軟膏です。ニゲラサチバ種子油には炎症を抑える働きや免疫系を整える作用があります。

 

光線療法

◎紫外線療法(保険診療)
アトピー性皮膚炎や尋常性乾癬などにも行われる治療法で、紫外線によって免疫反応を抑えます。 エキシマレーザーは40%の例に有効との報告もあります。副作用として、肌の炎症やかゆみ、色素沈着が生じることがあります。
回数や頻度は症状により異なりますが、2週間に1~6回程度、数か月にわたって治療を行います。効能については全頭型や汎発型でも効果があり、令和2年4月より保険適応となりました。

 

◎赤外線療法(保険診療)
「スーパーライザー」と呼ばれる機器を使用し、皮膚の奥まで届く特殊な赤外線を脱毛斑に照射する治療法です。この光の波長は体の奥までも届くため、鎮痛、消炎効果で痛みと腫れがひくので、筋肉や関節の治療用としても使われています。
簡単に治療を受けることができ、副作用も軽いことから、単発型や多発型の治療に使用される場合があります。

 

 

その他の治療法

◎ステロイド局注(注射)
炎症や免疫機能を抑えるステロイドを局所に注射します。比較的脱毛範囲の狭い場合に行います。 高い発毛効果がありますが、注射時には強い痛みをともないます。一般的に小児には行いません。

 

◎ステロイドパルス療法
ステロイドを3日ほどの短期間のうちに点滴で大量投与する治療法です。発症後早期であり、脱毛が急速に進行し、範囲の広い場合に行います。 必要と判断した場合は連携病院へ紹介します。成長障害を起こす可能性があるため小児には行いません。