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アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎について

アトピー性皮膚炎は乳幼児に発症し、痒みのある湿疹が良くなったり(寛解)、悪くなったり(増悪)を繰り返します。
アトピー性皮膚炎の要因として…
本人もしくは家族が気管支喘息、アレルギー性鼻炎、結膜炎、アトピー性皮膚炎のいずれかあるいは複数の疾患がある
アレルギーと深い関係がある免疫物質(IgE抗体)を作りやすい体質である
(ダニ、ホコリ、カビ、花粉、動物の毛やフケ、食べ物など)
アレルゲン以外の刺激
(汗、皮膚の乾燥、石けん・洗剤など)
偏った食生活や生活習慣
過度なストレスや過労、睡眠不足
※あらゆる原因が重なり発症します。

治療法として

・内服薬

① 抗ヒスタミン薬や抗アレルギー剤で痒みを止め症状悪化防止のため内服するケースが一般的です。

② ビオチン療法→ビオチン内服により免疫力を整えます。ビオチンが欠乏する事で皮膚炎や脱毛、鬱などの精神疾患を発症するとも言われており、ビオチンは免疫機能を正常化させる内服薬の一つとして取り入れています。
③ 漢方薬「漢方診療」→漢方薬は患者さんの症状や体質に合わせてさじ加減ができ、オーダーメードの組み合わせを一包化し処方できます。
  また漢方薬はアトピー性皮膚炎だけでなく、日々それぞれの方が抱える便秘や不眠、イライラなど体全体のバランスをとるように、効果がさまざまな面で効くというメリットもあります。

 

・外用剤

初期はステロイドをしっかり塗って頂き、症状が落ち着いた後も急に塗布をやめず塗る量はあまり変えず塗る頻度を減らしていきます。この方法をプロアクティブ療法といい、近年では外用療法の基本とされています。

 

基本的に保湿の必要はありませんが、乾燥する場合は必要に応じてプロトピック軟膏(非ステロイド)やコレクチム軟膏(非ステロイド)、白色ワセリンの保湿剤を処方することもあります。

 

コレクチム軟膏(非ステロイド剤
アトピー性皮膚炎に対する新しい外用薬(2020年6月から保険適用)。プロトピック軟膏より
刺激が少ない。顔以外でも吸収がよく、副作用が出にくいため長期間連続使用可能です。

 

・紫外線療法(保険適用)

 

・食事や生活の指導

日々の洗剤や石けんが悪化の要因の一つとして考えます。当院ではパックスや無添加シャボン玉石けんの製品をおすすめしています。合成洗剤や柔軟剤はなるべく使用しないことなど詳しくはスタッフにご相談下さい。

また、アトピー性皮膚炎の方は揚げ物・フライ物・甘い物等の油分の多い食事、パンや牛乳を避けて頂くよう指導しています。詳しくは食事注意点「アトピー・湿疹・乾癬・掌蹠膿疱症の方の食事注意点」の表をご参照下さい。